権力に溺れる民主党 [政治]
民主党両院議員総会で菅総理が唐突に消費税論議を持ち出したことが参議院大敗の原因であることを詫びた。しかし、執行部が責任をとって人事でケジメをつけるという考えはない事を表明し、党内では菅体制に対する反発がより一段と強まっている。
何かといえば小沢氏に対してケジメを主張してきた枝野幹事長もこれで信頼度はガタ落ちになるのではないか。菅総理の消費税発言のブレとともに,枝野幹事長の選挙戦術の稚拙さが、民主党大敗の原因なのだから、国民世論としても納得しがたいものがあるはずだ。
参議院議長はおさえたものの、議院運営委員長の座を自民党にとられた民主党が臨時国会を無事に乗り越えられるのかどうかも当面する大問題だ。「先行き不透明な菅直人内閣がかかえる内憂外患の行方」とでもいおうか。民主党の現状はかなり絶望的だし、閉塞感も極点に近いのが現状ではないのか。
昨年の政権交代に期待した国民の夢は徐々に壊れているし、なんだか自民党政権の亜流みたいな政権になりつつある。官僚に迎合し、「国民の生活が第一」というスローガンを下せば、そうなる事は自明ではないか。
さらに沖縄県民にすれば、米国と一切交渉することなく、辺野古沖合の埋め立てを決めた菅内閣には心底ガッカリである。沖縄では民主党は選挙区の候補も出せず、国外・県外を主張する無所属の山城候補を応援する事はまかりならんと言うオドシまでかけている。
オッチョコチョイの若造・安住選対本部長の了見の狭さは自民党以下である。
これから、沖縄の辺野古新基地問題の将来が決まる名護市議選や県知事選が待ち受けているというのに、民主党沖縄県連と民主党中央本部との対立状態が続いている。仮に、民主党中央が、県連に対して県内移設を党の命令で出したとしても沖縄では身動きが取れるはずがない。ヘタすると民主党員は石を投げつけられるのではないか。
ならば、民主党沖縄県連は解散するか、解党的出直しをして「沖縄民主党」として独立することを決断すべきではないのか。秋の県知事選で、自民・公明と一緒になって民主党が仲井眞知事を応援するなんて構図はいくら政治が打算と醜悪の産物であろうとも、到底容認できるものではない。県民を馬鹿にするのもいい加減にしろ!
人間は権力を握るとどうして豹変するのか。
菅総理もしかりだが、菅総理を影で操るワルの参謀・仙石官房長官の人間性はどうなっているのか。小沢憎しで彼の政治生命を潰すためには権力でも悪魔でも手を結ぶつもりではないのか。昔の東大フロント、社会党議員も変わればかわるものだ。一度、沖縄に来て基地の現状でも見たらどうか。自分の思想的ルーツを確認するためにも、である。
権力といえば、落選したにも関わらず、法務大臣として二名の死刑執行にサインした千葉法務大臣にもガッカリだ。もともと死刑反対論者だが残りの任期も少ない中であえて死刑執行したのは、おそらく法務官僚の圧力と入れ智恵なのだろう。
残酷な刑場を自ら現認したのはそれなりに評価できるとしても、「これから死刑制度を考えるきっかけにしたい」というのは単なるいいわけではないのか。死刑執行にサインを出さなかった法務大臣として名前を残した方が千葉法相のためには名誉なことだとなぜ考えなかったのか。これも、権力を手にした人間の変節の事例ということか。
社民党を離党すると言い出した辻元清美議員の行動もイマイチ理解できない。福島瑞穂委員長の参議院選挙敗北の総括が足りないことや複雑な党内事情があることは筆者も承知しているが、今のタイミングはいったい何なのか。次の衆議院選挙のためという理由も挙げているが、衆議院の解散は3年間はないから時間はまだたっぷりある。
無所属とはいってもいずれ民主党会派に入るのだろうが、離党会見で辺野古基地建設に反対するという立場も強調していたが、民主党がそれでOKするはずもない。辻元氏も権力行使の味を知ったのだろうが、古巣の国土交通省の政務官にももどれないよ。一度、電話して本人の気持を聞いてみたいところだが、何だか衝動的すぎるし、誰か仕掛け人がいるのではないか。








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